Just do it.
僕を含む日本人って他人を変に意識しているように感じる。それも無意識的に。
学歴や職業等の肩書き、頭の良さ、年齢...
わざわざ自分を他人より上か下に置いて、変に優越感や劣等感を感じる人が多い。
特に、流行に敏感な人にこういう考えを顕著に示す。他人がどういうことをしているかを常に気にしているからだ。
デンマークに来て、これほどの時間の無駄はないと分かった。
自分のモノサシで他人と自分を比較して、劣等感に浸る。
気分は最悪になり、1日は楽しくなくなる。
誰が得をするのだろう。
この国の人間は、肩書きや年齢を気にしない。
大学名なんて聞かれたことない。
言ったところで、日本でも僕の大学知らない人多いのに、デンマーク人が分かるわけないんだけどね笑
デンマークの大学のクラスでは、年齢的に僕の父親や母親ぐらいの人が勉強してるし、僕と同い年(22歳)で大学1年生というのは普通。
みんな、自分たちのことを黙々とやっているように見える。
例えば、授業が終わると、さっさと帰ってしまう人が多いし、キャンパスでは一人で時間を過ごしている人をよく見かける(僕もそのうちの一人)。
「あなたは何をやっているの(勉強している)?」
初めて出会うデンマーク人は、決まって一番最初にこの質問をしてくる。
自分の専門分野や勉強していることについて話せば、必ずそれについて深く突っ込まれ、意見を求められる。食事をしながら話すと、お酒が入るからこういう話題は長く続く。
僕がデンマークについて考えていること、自分自身の将来のキャリアについて論理的に話そうとすると、真剣に耳を傾けてくれる。
彼らは、僕の中身(パーソナリティー)を見ようとしてくれる。僕がどのような知識や考えをもった人間なのかを。
僕にとって、それはすごく嬉しいこと。
誰も、肩書きや頭の良さで僕を見下さないし、年上の人でも僕が自分の言いたいことを真剣に伝えようとすると、しっかりとそれを聞いてくれる。日本にいた時に感じていた妙な他者との変な距離感、自分の思い込みによるよそよそしさはない。
そのような、「無意味な他人との比較」なんてしなくていい。
自分がしっかりと誇れるものを持とうと考えるようになった。
趣味、勉強...自分が好きなもの、何でもいい。
自分のことを黙々とやっていく。それで結果を出せば良い。
そうすると、自分のことに集中するから、次第に他人のことなんて気にならなくなると思う。
Nikeの広告みたいだけど、"Just do it"と自分に言い聞かせながら。
写真はクロンボー城。こういうお城大好き。