CRAZY DAYS!

コペンハーゲンに留学中の日本人大学生のブログ。アイデアを客体化させる場所。

Why Copenhagen?〜コペンハーゲン留学に至るまでの理由とそれまでの自身の英語力

タイトル超長い。本文も長く書いてみるぜ。回顧録的(時系列)に書いているから、留学に至るまでの話と英語力の話がミックスされてるけど、悪しからず。


去年の今頃は何してただろう。


そうだ。福岡でのIELTS受験を終えて、交換留学に応募するためにAPUでのIELTSとTOEFL ITPの学内受験に備えていた頃じゃん。懐かしい。授業が始まってすぐの頃は日々の勉強と、IELTSの勉強の両方をやるのは正直ハードだった。と言いつつも、大学内にあるSALCという英語教育機関でチューターとして偉そうにTOEFLのグラマーを後輩に教えながら、実は自分はTOEFL ITPの勉強をほとんどしてなかったのは内緒な

IELTSとTOEFL両方交換留学応募に十分なスコアを持ってなかったし、当時(10月上旬)、応募締め切りまでにそんなに多くの時間がなかったから少し焦ってたかな。




さあ、本題に入ろう。

この国に来る前、そして今もよく聞かれる質問、

仲の良い友達や初対面のデンマーク人には「何を勉強しにコペンハーゲンデンマーク)に行くの/来たの?」、「アメリカ行きたいんじゃなかったの?」って聞かれるので、今更感すごいけど、僕がコペンハーゲンに至った経緯を長々と綴ってみる。



北米留学への憧れ

元々、塾に通って英語を少しだけ勉強していたことがあったのと、地元の中学校と市の共同プログラムで中2の夏(2007年)に3週間バンクーバー(カナダ)にホームステイした経験がきっかけで、大学入る前から北米(特にアメリカ)に留学することに憧れていた。全く英語が話せない状態でバンクーバーに行って、見たもの聞いたものとにかく全てが僕にとって新鮮だった。あと、字幕・音声吹き替えなしで、ホームステイ先のテレビで映画"Back to the future"見て、「この映画を字幕吹き替えなしで絶対理解できるようになる!」っていう謎のパッションもあったな。実はこれ、7年後(去年の夏)に実現するんだけどね。

その頃から大学生になったら一年間は、アメリカかカナダで留学したいなって。

でも、大学入るまであんまり英語を勉強しなかった。中学高校の英語は正直ずっと良い成績もらってたから、どういうわけかspeakingをそんなに勉強しようと思わなかった。僕の出身は田舎で、東京と違って英語を話す外国人なんて全くと言って良いほどいないんだよね。英語に触れる機会なんてなかった。多分、それが理由。英語を勉強するモチベーション以前に、外国人がいないから話そうと思うことさえなかった。英会話に1年間行かせてもらったけど。目的意識を持って勉強していなかったから全然伸びなかった。


いざ日本で通っている大学に入学してみると、アメリカとカナダの交換留学の協定校が多数!でも、カナダはとにかくlanguage requirement(IELTS、TOEFLの語学スコア)が当時英語がほとんどできない大学一回生だった僕にとって、かなりキツかった。TOEFL ITP570点以上、IELTS7.0とか。ちなみにIELTS7.0取れたらアメリカ、イギリス、カナダとかの英語圏の大学院に入学できるかもよっていうレベル。 週1の英会話を除いて実践的な英語をあまり習っていなかった僕に、こんなlanguage scoreは夢のまた夢だった。大学の英語のクラスは英語は準中級(下から2番目のレベル)クラスからスタートし、一番最初に受けたTOEFL ITPはパッとしない483点、会話はロクにできないし(挨拶自己紹介が精一杯なレベル)、頑張って話した時点で発音が悪すぎて友達に理解してもらえない、英語の先生が言ってることなんてさっぱり分からなかった。こんなレベルからのスタート。


とにかく応募

結局、大学1年生の秋にアメリカのSt. Edwards大学(TOEFL ITP 500点)に申請し、書類選考(日英両言語で記入)は何とか通るものの、グループ面接で爆死。個人で2分間志望理由を話す時間を与えられたんだけど、1分くらいで終了!グループディスカッションにはついていけず、ほぼ何も話さず終了ーーー!オワタなと思ってたら、結果は勿論不合格。スピーキングできないから当然の結果だった。実力不足なのは分かってたけど、惨めだった。まあ、うちの大学の交換留学の選考はかなり厳しいはず。日本の錚々たる大学(T大、W大、R大)からKUに来ている他の日本人留学生に聞いたら、「普通に書類書いて面接ちょっと受けるだけで通ったよ」ってみんな言ってる。いやいや、それは...日英両言語でびっしりエッセイ書いて、おまけに面接は英語で圧迫面接。まあ、APUは留学生たくさん受け入れているし、送り出しているからそういうところでプライドがあるのか。


人生の転機となったDublin

大学2回生の夏、交換留学の準備段階として親に頭を下げて、IELTS受験に備えてダブリン(アイルランド)の語学学校のIELTSコースにて、6週間の短期留学をさせてもらった。

これがすごく良かった!

何せ、最初に入ったクラスに日本人は僕だけ。8/11人がイタリアン、あとはブラジリアンとウクライナ人、日本人は当然僕だけっていう面白い環境だった。最初はどうしていいかわからなかったけど、授業で必ずディスカッションしてたし、彼らと話さない選択肢がなかった。授業外でも可愛いイタリアンの女の子(過去の僕のFBの記事漁ったら多分誰か分かる)に話しかけよう、とにかくジョークを言って笑わせようとがんばってその子に英語で話してたらスピーキングが伸びたよね。改めて確認した。エ○のモチベーションは凄い。勿論、理由はそれだけじゃないないよ。ディスカッションしたら、必ず先生に意見を求められていたし、毎週金曜日までにスクリプトまでしっかり用意して、先生とクラスメイト全員の前でスピーチしてたし、その後先生から文法や表現のミスの指摘。沢山ミスを指摘されるのが嫌だったから、なるべくミスを少ない英語を話そう夜遅くまでスクリプト作りして、ホストマザーにも英語を聞いてもらったり、とにかくやるだけのことした。6週間なんてあっという間だった。

それと、授業内外でヨーロピアンと関わるうちに彼らの価値観や文化を学ぶことができたのも、僕がコペンハーゲンを選んだ大きな要因といっても過言ではない。

みんな同じだと思ってたヨーロピアン。でも、国別に文化や価値観に色があって、そして国だけにとらわれず個人も知ることができて...それが良かった。日本の大学(APU)では主にアジアの留学生としか交流がなかったから、もっとヨーロピアンと彼らの文化をもっと知りたいって思い始めたのが、ヨーロッパに留学しようと決めたきっかけ。


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最初の3週間共に頑張ったクラスメイトと先生2人


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最後の3週間お世話になったアシュリン(先生)と。

ダブリンにいた時は、夏だったから日没時間が遅かった。夜9時なのに外はまだ明るくて、Penny(スケボー)を公園で乗って、夕日を見ながら、一人で色んなこと考えごとをしたな。「なんで北米に行きたいんだろう」、「アメリカで何勉強するんだろう」って。どんなに考えても、明確な答えがでなかった。何より自分がアメリカで交換留学してる姿を想像できなかった。その当時の、本能的な勘でヨーロッパで勉強する方がしっくりきたんだよね。あと、留学行くのに、周りが英語圏に行くから、どうせ行くのなら他の人が行かないところに行きたかった。

APUの海外大学提携リスト見ると、世界中でかなりの数の大学と提携しているんだよね。北米の提携校と比較してもヨーロッパの提携校の方が群を抜いてレベルが高かったし、学術的に評判がある大学の数も多かった気がする(勿論、北米にも良い大学あるよ!)。デンマークで言えば、僕が今勉強しているUniversity of Copenhagen(KU)あとCopenhagen business school(CBS)、スウェーデンだとUniversity of Lund、イギリスだとCardiff University, University of Westminster...他にも調べたらまだあると思う。KUとCBSを迷って結局は前者を選択。

決め手は、経済学を政治学や社会学的観点から学べるのがKUだったこと。総合大学の特権だよね、色んな学問を学べるっていうのは。CBSビジネススクールだから、経営・経済学にフォーカスされてる感じ。日本にいた頃も、安全保障(領土、安保法制)、憲法、移民・難民問題、日本の経済不況、暴力団、教育問題(とりわけ英語教育)等々の色んな社会問題に関心を持っていたから、勉強するのならもっと広い視点かつ国家制度的な観点から経済学を見たかった。

このセメスターは、ユーロ経済学とデンマーク社会福祉モデルを履修中で、授業がキツ過ぎて死にそう。また、履修中の科目については他の記事で言及しよう。

話を戻すと、交換留学リストを見てKUのlanguage score(ITP550で仮決定、IELTS 6.0でパス)を見たら、なんとかなりそうなレベルだった。だから、どうせ行くならKUにしようと。前年度に留学の申請で落ちてたから、今年は言語ではケチつけられないようにしようと思ってscoreはTOEFLとIELTSの2つ出した。多分、応募者の中でも僕みたいな人はマイノリティだと思う。まず、IELTS受けること自体が面倒(金銭的・時間的コストが大きい)だし、IELTS受ける人は残念なことに何故かTOEFL捨てる傾向にあるからね。どうせ、学内受検で強制的に受けなきゃいけないから、受ける時はちゃんと受けようと僕はいつも思ってた。大学を決定してるうちに福岡で受けたIELTSで幸いに6.0を取り、10月にほとんど勉強せずに受検したTOEFL ITPで560(自己最高点)をマーク。


そこで思ったのは、IELTSの勉強だけでもTOEFLも伸びるんだなと。まあ、そうだよね。英語の総合力(Listening, Speaking, Reading and Writing)を鍛えるんだから。

語学スコアがのお陰で自身が付いた。

これで両方のscoreが出せる!これはイケるかもしれない!!!!!

ってね。

そんなこんなの経歴や理由があったのと、両親や友達、先生そして、周りの方々の支えがあって今ここにいるんです。

長々と読んでくれてありがとうございました!今日はここまで。留学の申請・申請途中で大変だったことについてもまた別の記事で語るのでお楽しみに。


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スケボーしながらダブリンのホームステイ先の公園で見た夕日。この頃に戻りたい。