CRAZY DAYS!

コペンハーゲンに留学中の日本人大学生のブログ。アイデアを客体化させる場所。

身の丈。

前の記事を書いて、たくさんの方からFaceBookにコメント、メッセンジャー等で直接メッセージを頂きました。ご心配おかけして申し訳ない気持ちと同時に、励ましてくれている仲間が世界中にいることに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうこざいます。


この授業が始まって1ヶ月経過。専門科目に対する自分の知識が無さすぎてすぎて、授業よっては教授の言ってる内容がほとんど分からない状態。院生もレベル高いから、彼らと少し話しても議論の内容が高度すぎて、英語云々以前にトピックが理解できなくて、会話に全然ついていけない。日本語でも同じことするのはかなり厳しいのに。況や、英語できるわけない。特に、このセメスターでEconomics of the European Unionはヤバくて、マジでこのままいったら確実に単位落とすから笑えない。

「自分って本当に勉強不足なんだな」って痛感した1ヶ月だった。


ずっと、自分が馬鹿なこと、今まで努力不足だったことに目を背けていた。そして、日本で通っている大学のカリキュラム上、多少英語で講義を受けていたことを心のどこかで鼻にかけていたんだと思う。甚だ傲慢だよね。



でも、逆にそれに気付けて良かった。本当の自分の身の丈が知れて。自分の傲慢さにも気づけて。日本から出ないと絶対に分からなかった。日本ではスーパーグローバル大学(笑)の1つっていうところに籍を置いて、そこそこの成績とって、現状に甘んじて、空っぽの4年間が終わってしまうところだった..... (※自分の大学と特定の学生を批判しているわけではない。頑張っている人がたくさんいることは知っているし、自分の好きなことに必死に没頭している人も知ってる。僕は自分に甘い人間だから、居心地の良い環境にすぐ甘えてしまうと言いたいだけ。実際、僕は自分が日本で通っている大学が好きはあと。)

ここに来る直前、とにかく全力でいろんなことに没頭していた。前のセメスターは筋トレ、バイト、ゼミ、TA...死にそうだった(実際に授業中死んでた)けど、やるべき勉強もしていたからそこそこの成績取れて、自分なりにベストを尽くしたつもり。でも、大学入学以来、英語力や自分の学業の成績(GPAやグレード)以外で自分を他人と良い意味で比較し、「自分よりすごい人を目標に頑張ろう」、「彼らと切磋琢磨しよう」っていう精神を徐々に忘れかけていた。だから、自分の学業に自信が持てなかったし、ここに来てただただ他の学生に圧倒されているだけだった。


What is your major(study)?/専攻は何?


これは、デンマークで自己紹介したらやたら聞かれる質問。職業を「大学生」って名乗る以上どこに行っても聞かれる質問であるはずなんだけど。ここでは具体的に掘り下げられるんだよね。例えば、「国際関係」と答えれば具体的にどの分野について勉強しているのかと。安全保障なのか、紛争解決なのか、外交政策なのか。ここ1ヶ月キャンパスで過ごした感じ、デンマーク人とって大学名(ネームバリュー的な意味で)はあまり重要ではないらしい。一番重要なのは、「何をやっているのか」ということ。肩書きなんて重要じゃないんだよね。本当に自分のやっていることに確固たる信念があるのかと確認するための質問なんだろうな。

日本の大学での専攻はFinance(金融)と自己紹介で言っている。でも、今の自分の知識の量・金融に対する知識や思考力を冷静に振り返ると、自信を持って自分の専攻について堂々と語ることができるのか自問した時、そこに100%の自信はない。英語で大学院生と話した時、自分がやってきたことで中身のある議論が起こせない。1分間語るくらいで終わってしまうだろう。

自分って学問的に未熟なんだなと思った。卒業前、そして就職前に気づいて良かった。ここ最近、良い意味でも悪い意味でも自分を批判的に見れている気がする。少し、ドライな感じもするんだけど。文面的にはすごくネガティブに捉える人もいるかもしれないけど、僕自身は結構ポジティブ。冷静に自己分析ができたのだから。まだ少し辛いけど、文書にすることで少しすっきりした。


色々挫折を知った9月も終わりそう。そろそろ10月か。また、ゆっくりと離陸しよう。


写真は僕の寮から見える夕方の景色。綺麗でしょ。笑っても泣いても、1日はこうして終わるんだよね。

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