CRAZY DAYS!

コペンハーゲンに留学中の日本人大学生のブログ。アイデアを客体化させる場所。

学ぶってこと。

「勉強って何のためにするの?」

「そもそも勉強して何の意味があるの?」



誰もがこんなことを一度や二度は悩んだことがあるはず。



コペンハーゲンに来てもうすぐ一ヶ月。ここの大学で勉強し始めて約3週間経過。別に自分の留学の意義を失ってしまったってわけではないんだけど、現地の大学生(コペンハーゲン大学日本語学科で勉強するデンマーク人)を見て、「学ぶことに対する姿勢」について再び考えることが多くなった。とりわけ、「自発的な学びとは何だろう」って。今から僕が話すことを少しでも分かりやすくするために、ここで言う自発的な学びとは、「俺、かくかくしかじかが大好きだから勉強してるんだ!」、「これを勉強して将来○○になる」等々、自分の内なるパッションに学びに率直に反映するという定義づけをしておこう。



まず、彼らのモチベーション。



僕のDanes(デンマーク人)の友達の大半はコペンハーゲン大(以下KU)の1回生で、たまーに一緒に勉強させてもらうんだけど、その何人かで集まって勉強している姿を見たらみんな必死なんだよね。彼らの目は真剣で、日本語を早く習得したい、日本に留学したい、日本のことについてもっと知りたい......目標は一人ずつ違うはずなんだけど、時にはキラキラした目で、またある時は真剣な眼差しで僕に日本文化や日本語について質問してくる姿に圧倒されると同時に、モチベートもされる。



彼らのモチベーションはgap year(s)から成るものなのか。

Danesは高校卒業後、大学にストレートに行く人は本当に少ない。つまり、日本と違ってteenagerの学生が全てじゃないってこと。僕の友達のKU一回生のDanesたちも20歳、21歳とか。「あれ、今月入学したばっかりなんだよね?入学前は何してたの?」って答えると、「そうだよ。KUに来る前は、フラワーショップで働いていたし、日本に1年間ホームステイもしてたよー」って。また別の友達は、「デンマークでは高校卒業して1,2年間は自分の好きなことするのは普通だぜ(にっこり)」らしい。





うん、面白い!





高校卒業後、僕みたいに一浪したり、少し遠回りして大学入学する人たちにそれほどポジティブなイメージは無い日本とは全然違うんだなっていうのが斬新だった。何より、「少し遠回り」、「好きなことする」っていうのがDanesたちを自発的な学びに駆り立てているのかもしれない。

一回社会に出て得た様々なことを経験したり、学問の道から一度外れて「本当にやりたいこと」の自己分析をしたことで、勉強や仕事において、彼らは大きなパッションを持ってとてつもないenergyを発揮するんだろう。


「いや、おやじが経営者だから経営学部、経済学部に...」、「○○大学だと就職がいいから...」こんな理由で大学行っているDanesは日本人大学生に比べたら少ない気がする。

友人曰く、デンマークは学歴社会ではないらしい。「自分は何ができるのか」、「どういうことを経験してきたのか(job experience)」ということを重要視される。

「ペーパーのテストではがこれだけできます」、「一流大学出身です」っていうのは問題ではない。正直、未だ学歴社会といわれている日本で生まれ、育った僕にはそれをどのようなことから説明したら良いのか分からない。



「自分のやりたいこと発見し、そのために勉強する。そして、将来はそれを自分の職業にする」




理想に見えるけど、僕のDanesの友達を見ている限り、gap year(s)を経験し、それを生かしながら夢や目標に向かって勉強に打ち込む彼らの姿に心底尊敬する。




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日本語を勉強するDanesたち。